大浴場の浴槽水を常にきれいに保つ為、ほとんどの施設ではろ過装置という循環装置が設置されています。その「ろ過」する方式は、使い勝手や設置場所などに合った物が採用されますが、多いのが「砂ろ過」方式です。文字通り、特殊な砂をろ過材として使用し、浴槽水の汚れをキャッチしてきれいを保っています。
今回はそのろ過材である「砂」を新しく入れ替える作業です。
ろ過装置の蓋を開けると、だいたいがこのような内部になっていて、奥の方に写っているのがろ過材である「砂」です。この砂は、徐々にろ過性能が落ちてきたりする為、定期的に取り替える必要があります(家庭の浄水器でもフィルターを交換しますもんねー)。では早速取り替えていきます。
まずは、古くなったろ過材(砂)を抜き取ります。
きれいに抜き取りが完了しました。
続いて、ろ過装置内部の器具の状態をチェックします。割れてたりすると、内部のろ過材がお風呂へ出ていってしまう恐れがある為、交換する事になります。
今回は経年劣化も考えられた事から、消耗品は全て交換しました。
内部器具を新しくしたら、あとはろ過材(砂)を充填していきます。ろ過装置によっては、中に入れる砂や砂利の種類が何種類かあるので、メーカーさんに確認するか、内部の構造を見て選定していきます。
ろ過材の充填が終われば、ろ過装置の蓋を閉め、試運転作業を実施します。ろ過循環の状態が良好か?浴槽水に濁りや砂が出ていたりしないか?温度の上がり方は正常か?等をチェックし、問題が無ければ完了です。
ろ過材を入れ替える時期ですが、メーカーさんによって様々ですし、利用人数や水質(温泉を使用している等)等によっても様々ですが、だいたい3~5年経過しているようであれば、交換を検討されても良いかと思います。なぜなら、ろ過材を新鮮に保つ事は、レジオネラ菌の繁殖を防ぐ取り組みとしても大切かと思います。
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